すでに生産中止となって久しいですが、BOSSの BCB-6と後継機の BCB-6Rの使いやすさは、数ある既存のエフェクターボードの中でも群を抜いていました。使えるエフェクターのサイズや形状に制約はありましたが、マジックテープのお世話にならずとも、ワンタッチで組み換えができるありがたさは、今日でも十分に通用します。
海外のミュージシャンにも人気絶大で、故レス・ポール氏、故ゲイリー・ムーア氏、ジェフ・ベック氏など、多くの愛用者を数えました。
強いて難を言えば、大形のエフェクター(TWINペダル等)やワウ等のペダル類が入らないことですが、これは別の対策で乗り切れますよ。
BCB-6(BCB-6R※)をお持ちの方、これから入手される方。
要塞化を進めて、末永く愛用してくださいね。
<BCB-6Rとは?>
BCB-6のマイナーチェンジ版で、BCB-6では使い難かった、ラインセレクター(LS-2)が使いやすいよう、
1.エフェクターホルダーの縁が下げられている。
2.エフェクターのINPUTとOUTPUTに、直接プラグを挿せるよ
う、ケース両端の縁がカットされている。
3.電源やリターンのパッチケーブル・カバーが廃されている。
等の、仕様変更が施されています。
筐体色も、やや濃いめのグレーに変更されました。
ケース全体の寸法や、ホルダーの分割規格は同一なので、ここでは特例を除き、同一・共用として扱います。
*BOSS PSM-5 Mod. 可変ゲイン+部品リフレッシュ
「最も原音を損なわないバッファー&ループセレクター」として定評のあった BOSS PSM-5。BCB-6用のマスタースイッチとしての使い方が代表的ではありましたが、エフェクターボード一般に幅広く活用できる音質の劣化を抑えた優秀なバッファーアンプ&スイッチボックスです。
ゲイン1(原音と同音量)のバッファーはそれなりに使い易いものではありましたが、BCB-6 のようにBOSSのエフェクターを5台ほど直列に接続してみるとややレベルが落ちる傾向がありますので、それを補正する目的で 1~11倍程度の可変ゲインを設けてみました。また最終生産からも20年ほど経年しているため、電解コンデンサの劣化を想定して全交換(フィルムコンデンサを除く)を実施しました。またカップリングコンデンサについてはフィルムコンデンサへの交換を行い、新品の時以上にクリアで原音に忠実なバッファーアンプとしてリフレッシュできたと思います。
<お品書き>
①サンプルどおりの「モデファイ&リフレッシュ」フルコース
・可変ゲイン(1~11倍)装備
・基板の電解コンデンサを全交換。
※但しカップリングコンデンサのみフィルムコンデンサを採用。
・DC9V IN を筐体上部に移設。→ LEDの視認性が向上します。
・ジャック内部クリーニング、ペダルゴム(グロメット)交換。
加工料:10,000円~ 部品代込、送料・消費税別
②可変ゲインを除いたリフレッシュコース
・基板の電解コンデンサを全交換。
※但しカップリングコンデンサのみフィルムコンデンサを採用。
・ジャック内部クリーニング、ペダルゴム(グロメット)交換。
加工料:6,000円~ 部品代込、送料・消費税別
③意外とご要望が多い DC9V IN の移設(増設)のみ
LEDの視認性向上、接触不良抑制、ゴミ詰り防止の効能があります。
・DC9V IN を筐体上部に移設。
・ジャック内部クリーニング、ペダルゴム(グロメット)交換。
加工料:4,000円~ 部品代込、送料・消費税別
※加工にあたって分解が必要なため割高となります。