※この商品はヤフオクにて試験販売中です。直販も予定しております。

Aria ProⅡ CS TS シリーズ プレート交換方法

経年で破断するブリッジサドルを、この方法で救いました！

そこでブリッジプレートに手を加え、市販のサドルを流用して復活させることに成功しました！２タイプ共々に効果のほどをご確認ください。

両タイプ共に、オリジナルの状態よりブリッジプレートが底上げ状態に変化しますが、店主の印象では特に違和感は感じられませんでした。

弦高はオリジナル状態と変わりませんので、演奏性も変わりません。

むしろしっかりした作りのサドルで弦の接触状態も向上したことで、サウンドについてはとても好印象です。

それでは交換方法についてご説明します。

説明例には大形を使用しますが、方法はほぼ同じです。

１．弦を外してブリッジプレートを固定する５本のネジを外します。

　　小形の場合は５本のうち３本のネジがサドルの下にありますので、

　　先にサドルを外しておきます。

２．できればプレートを外したあとの凹部を掃除機等で清掃しておきま

　　しょう。アース線が出ているはずですので、引き出しておきます。

３．ネジ穴の位置に注意して、アース線を通し敷いてから凹部にプレー

　　トを置きます。元の木ネジで仮止めしておくと良いでしょう。

　　このとき、アース線は電線の部分だけを乗せ、ビニール被覆は沈ま

　　せるようにします。そうしないと、ブリッジプレートを乗せたとき

　　のガタつきが大きくなってしまいます。

４．ブリッジプレートもこの機会に清掃しておきましょう。特に側面は

　　ボディ面から少し持ち上がるので、きれいに磨いておくと見栄えが

　　よくなります。

※ボディからのアース線引き出しはフリーハンドで施工されているため

　ネジや弦の穴と違って位置の特定が困難です。そのため検体の位置を

　参考にやや大きめの穴を設けましたが、それでも合わない場合につい

　ては、お手数でも現物合わせでの追加加工をお願いいたします。

５．ブリッジプレートにサドルをセットします。前述のとおり小形の方

　　については、ネジ穴の関係で、サドルの装着はボディにブリッジプ

　　レートをセットした後に行ってください。

６．かさ上げのプレートにブリッジプレートを重ねてねじ止めし、完成

　　です、このかさ上げ状態では元の木ネジでは長さが不足するため、

　　流用はたいへん危険ですので、絶対にお止めください。

　　また付属の長い木ネジでも緩い場合はネジ穴の損傷が考えられます

　　ので、先に進まずにこの時点でリペアを受けてください。

７．大形の方についての難点なのですが、ひとつ上の画像のとおり弦を

　　通す穴とサドルを固定するための壁が小形に比べて近接しているた

　　め、サドルを付けると弦が通しにくくなる場合があります。

　　その際はいったんサドルのオクターブ調整ネジを最も締めた状態に

　　すると、いくらか弦を通しやすくなると思います。

小形・大形ともに弦を張り、調整を経て完成です。

見た目が若干変わりましたが弦高自体は変わらないので、演奏性はそのまま（店主の印象）です。むしろサドルの体積が増して弦に触れている面積も少し増えているためでしょうか、音の手応えがしっかりしたように感じました。ぜひお試しください！

＜ご注意！：必ずお読みください＞

１．交換作業はご本人様（施工者）の責任の下に行ってください。

　　工具類の取り扱いには十分注意し、怪我や健康への影響が出ないよ

　　う気をつけてください。

　　本交換作業について起きた事故や怪我、楽器の損傷等については、

　　Studio楽庵は責任を負いません。

２．ブリッジプレートはスペーサー（本商品）を介して取り付けられる

　　ため、元から使用されていた木ネジでは長さが足りなくなります。

　　流用は大変危険ですので、絶対にお止めください。必ず付属の木ネ

　　ジに交換のうえご使用ください。

３．付属の木ネジ（長いタイプ）ご使用においても、なお締め込みが緩

　　い場合はネジ穴内の損傷が考えられ、ネジ穴の補修が必要です。

４．スペーサー（本商品）は、オリジナルのブリッジサドルとの混用は

　　想定しておりません。交換の際は新しいサドルに揃えてください。

５．交換対象にしているブリッジサドルは、どれもオリジナルのものよ

　　り全長が長めです。そのためオクターブ調整において低音弦（5～

　　6弦）が特に合わせづらい可能性があります。スプリングを交換あ

　　るいはカットされるなりしての調整をご検討ください。

６．ボディにブリッジプレートを固定するためのネジ穴（位置）は、

　　治具を使って開けられているため、個体差が見られませんでした。

　　それに対してアース線（弦アース）の引き出し穴はフリーハンドで

　　開けられているため、穴位置のバラつきが見られました。

　　スペーサー（本商品）のアース線穴は、数本のサンプルを比較した

　　上で位置を決め、かつ大きめの穴を設定しましたが、それでも合わ

　　ない場合は、現物合わせの追加加工を行ってください。