*Fender JAPAN Stratocaster
Room ST-Champ! Vol.2
ST-Champ(アンプ内蔵ギター)修理承ります!
2代目「ST-Champ10」の検体を入手することができました。
こちらは初代の基本仕様をほぼ踏襲してはいますが、何といってもスケールが Fender Mustang と同じ24インチになって、一般的なギター感覚(に近い)で弾けるようになった特徴が挙げられると思います。
その他、スケールに合せてボディサイズも若干大きくなり、スピーカーの口径もワンサイズアップされて、サウンドにも変化を及ぼしました。
パーツ類の多くが見直され、踏襲されたのはアンプ基板とスイッチ。
他はペグ、エンドピン、ノブ、ジャックプレートくらいでしょうか。
従って初代と2代目とでは、共通&互換部品がとても少ないのです。
リペアやカスタマイズにおいて、ここは留意しておかねばなりません。
修理のご依頼として最も多いと思われる、ボリューム&トーンポットのガリ。そして 3wayセレクタースイッチの接触不良という症状については、初代から踏襲された数少ない部位ですので、問題なく直せます。
<お品書き>
①サンプルどおりのリフレッシュフルコース(ポット&スイッチ交換)
・スイッチは ALPHA製タイプで、当店独自のロングライフ加工品。
・ポットは市販品を加工のうえ、ボリューム&トーン共に交換。
・その他、レバー部の曲がり矯正や止めネジの錆び取り等。
修理費:5,000円~ 材料代込、送料・消費税別
②ポット(加工済)のみの交換
修理費:3,500円(時価)~ 送料・消費税別
※現物合せの箇所があるため、ポットのみの販売は行いません。
③スイッチ(ALPHA製タイプ)のみの交換
修理費:2,500円~ 材料代込、送料・消費税別
2代目 ST-Champ10 をカスタマイズ!
カスタマイズについて、検討順としては逆かもしれませんが、先ず一般仕様のギターに近いサイズの 2代目で検討・試作を行い、その中から初代機でも行えるカスタマイズを選別してみることにしました。
制約のあるスペースでのカスタマイズは厳しいのですが、ZO-3で培ったノウハウを駆使して、何パターンかをひねり出しました。
楽しめること、使えることが前提ですので、ぜひご検討ください。
ZO-3のカスタマイズにおいても古典的定番となった “エフェクト センド&リターン機能”を、
ST-Champ にも装備しちゃおうというカスタマイズです。
ディストーションをはじめ、コーラスやディレイなど、お手持ちのエフェクターを通すことで「これが ST-Champ の音か!」と驚くほど、内蔵アンプから豊かなサウンドが飛び出します。
※ZO-3と殆ど変り映えしない説明文でスミマセン。
<お品書き>
エフェクト センド&リターンへの改造
センド&リターンに必要な、特殊ケーブルが付属します。
加工料:6,000円~ 部品・専用ケーブル(3m)代込、消費税別
※ZO-3より加工の難易度が高いため、やや高額になります。
ST-Champ に搭載されているハムバッカーはシングル・コンダクターのため、そのままではコイルタップやパラレルといったサウンドバリエーションを得ることができません。※)
そこでピックアップの改造は諦め、CRフィルタ(コンデンサと抵抗によるトーンフィルタ)によるカッティングトーンを構築してみました。
ボリュームがやや落ち、ブライトかつ歯切れの良いトーンになりますので、これはこれで使えるサウンドではないかと思います。
→ どちらかといえば パラレル のサウンドに近いように思えます。
※初代のは改造すれば可能。2代目のは含浸されているため不可能。
<お品書き>
リズム&カッティングトーンスイッチの搭載
おなじみのトーンポットをプルするスイッチポットを使用しますので、基板位置を変更する等の、大がかりな配線変更を行います。
加工料:6,000円~ 部品代込、消費税別
※初代と 2代目とでは配線の配色が異なりますが、オリジナルに合せた
配色とさせていただきます。
ちょっと“通好み”なカスタマイズですが、これがなかなかに格好いい。
ピックガード・スリットの中できらりと輝く、シルバーのメタルキャップは、ひと味ちがう!
※このカスタマイズは 2代目のみ承れます。初代ではスピーカーの口径
違いと、グリルのメッシュが細かくて搭載が分からないためです。
※またまたZO-3と変り映えしない説明文でスミマセン m(_ _)m。
<お品書き>
メタルキャップ・スピーカーへの交換
※元のスピーカーは、ご返却となります。下取りはありません。
加工料:2,500円~ 部品代込、消費税別
<ご注意>
2代目 ST-Champ10 に搭載されているトレモロユニットは、STMシリーズのストラトキャスターに装備されていた ENDLOCKS型が採用されています。2点支持の優秀なユニットではあるのですが、サドルのピッチが 10mm という特殊な規格のため、一般的な 10.5mm ピッチのサドルと互換がありません。代替品の入手はほぼ不可能のため、サドルの紛失や破損には十分ご注意ください。初代と同じトレモロユニットだとそんな心配とは無縁だったのですが、惜しまれるところではあります。